やってのける レビュー(5)第4章
新年あけましておめでとうございます。
今年も、レビューどんどん書いて行きたく思っている所存です。
それでは早速レビューの続きです。
<<クタクタなりのまとめ>>
第四章 楽観するか悲観するか
一つの目標にも様々なアプローチがあります。
本章では2タイプの目標に対するアプローチの違いを理解します。
- 獲得型
- 防御型
それまでの社会化の過程でどちらかのタイプに偏るが、楽観的になるかどうかは、過去の成功体験の多さによるところがある。
獲得型(人の基本的願望:愛されたい欲求からくる)
(例)→WBCの野球日本代表だったら。
何かを達成したい!と願う
→優勝したい!
賞賛されるとモチベーションがあがる
→接戦を勝ち進むごとに、次の試合もがんばるぞ!と思う。
成功の見込みが高いとやる気があがる
→サッカーのワールドカップ優勝よりは、WBC野球優勝の方が「現実的に」確率が高いので、選手のやる気があがる。
失敗するかもと思うとやる気が下がる
→最強メンバを集めれば良い線いくのに、辞退者が多くて、あまりやる気があがらない。
困難で諦め易い
→練習試合で思ったような成績がでないと、すぐに「あーだめかも」と思う。
勝者が全てと思う
→4位でも凄いのに、1位じゃないと期待を裏切ったみたいな感じになる。
うまく行ったとき「幸福・喜び・興奮」などの高揚した気分になる
→優勝した時の興奮度は半端じゃない
うまく行かないとき「落胆・悲しみ」
→4位でも凄いのに、負けた時の落胆たるやいなや。
積極的にリスクを取ろうとし、機会損失を恐れる
→明日の試合を考えず、どんどんピッチャーを投入する
先延ばしにしがち
→なかなか日本が参加表明するかどうか決まらない。
正確さよりスピード
→試合内容じゃなくて、勝つかどうかだ(ちょっと違うか…?)
短期のモチベーションが高い
→一旦始まると、それまでやいのやいの行ってたのに、急に「俺たちは国の代表」みたいな雰囲気になる。が終わるとすぐ終わる。
防御型(人の基本的願望:安全を確保したい欲求からくる)
→(例)競馬場に友達と行った時の私の心理
(前提として、競馬ファンではないです。)
責任や義務を果たそうとする
→とりあえず、1レースに1つは掛けないといけないと思う
批判されるとモチベーションがあがる
→「それにかけると万馬券だよ!」と言われてもそれにかけようとは思わないけど、「そんなにの掛けたら当たらないよ」と言われると、変えようかなという気になる。
ネガティブなフィードバックがあるとやる気が上がる
→上記と同じかな…。
困難でもあきらめない
→当たらなくても、くじけはしない…。
失敗を恐れる
→当てることよりも当たらないことの方が嫌なので1レースに1頭しかかけないし、よく複勝にしてしまう(笑)
うまく行ったとき「満足感・安心感・やすらぎ」の気分になる
→1レース当たって良かった とか、掛け金が戻って来て今日は損しなくてよかった とかそんな気持ちになる
うまく行かないとき「不安・パニック・緊張・恐れ」
→ああ、損するなぁ という気持ちにはなる。もし大金掛けてれば、当たるわくわくよりも、不安が優先する
間違えることを嫌がるが、何も手に入らないこともある
→競馬で賭ける数が少ないので当たらない
事前に準備する
→(やらないけど)新聞とかでなるべく外れないように調べる。(他のことでは良くやる。電化製品買う前に、後悔しない様にすっごく調べまくったり、価格調査したり。)
ゆっくり着実。
→(競馬ではこだわりないけど)なかなか即断はしないよね。
長期的なモチベーションの高さを保てる
→あんまり、この1レースに掛ける!とはならない。1日楽しもうとする。
まとめ
- 特徴を理解した上で状況に合わせてアプローチ方法を変えることで「正しいことをしている」という感覚が得られる。
→WBCなら、予選は防御型でピッチャー温存。決勝トーナメントは獲得型で1勝にこだわるみたいな感じかな。 - 目標を獲得型→防御型と切り替えて行くことで長期的にモチベーションを高く保てる
→WBCなら、「野球のファン数を拡大したい」という時に「WBCで一時的に注目してもらい、にわかファンを獲得」→「それを失わないようにペナントレースを頑張る」みたいな感じかな…。 - 周りの人の行動を理解する際にも、利用できる
→なぜ彼は競馬で1頭にしか掛けないんだ?「防御型の目標設定」になってるんじゃない?
所感
ちょっと無理矢理な感じになってしまったが、日常生活に置き換えて理解を試みた。本性は非常に重要なことが多くあった気がした。
例えば、私の場合は「初日の出」を見に行った時は「やったぜ〜」と見れて喜ぶが、競馬で当たっても(まあ金額にも寄るが)「やったぜ〜」よりは「減らなくて良かった」の安堵の気持ちの方が大きいし、
仕事なんか特にそれが顕著で、仕事してて「やったぜ〜」という気持ちになるよりは、ほとんどは「あーうまくいって一安心」みたいなことばかりだ。
それは多分、働いていて達成しようとしていることが、自分の中で「獲得」なんじゃなくて「防御(生活)」のために働いているから何だと思う。
意識次第で変えられると思うし、やっていって途中から帰ることもできるはず。
やりがい=やったぜ〜 のはずなので、仕事にやりがいを感じないということはそういう目標立てがただただできていない可能性も否定できない。
などと、感じながら読んだ本章でした。
<シリーズ>=======================================
やってのける レビュー(2)イントロダクションと第一章 良い目標設定の仕方
やってのける レビュー(3) 第二章 信念と環境が目標へ与える影響
やってのける レビュー(4) 第三章 目標のタイプ:証明型・習得型
やってのける レビュー(5)第四章 目標のタイプ:獲得型・防御型
やってのける レビュー(6)第五章 幸福感を得られる目標
やってのける レビュー(7)第六章 目標のタイプの使い方、実例
やってのける レビュー(8)第七章 他人にやる気を出させるには?
やってのける レビュー(10) 第九章 シンプルな計画を作る
やってのける レビュー(11) 第十章 自制心を日増しに伸ばす(自制心の鍛え方)
やってのける レビュー(12) 第十一章 現実を見よ(ポジティブ思考と目標の関係)
やってのける レビュー(13) 第十二章 諦めるとき・粘るとき(目標の諦め方、粘り方)
やってのける レビュー(14) 第13章 フィードバックの魔法(正しいほめ方)
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