やってのける レビュー(12) 第11章 現実を見よ(ポジティブ思考と目標の関係)
それではレビューの続きです。
<<クタクタなりのまとめ>>
第十一章 現実を見よ
本章ではポジティブ思考と目標の関係を紹介しています。
楽観主義とは
楽観主義は、その名の通り、楽観的な考えを抱く人のことです。
健康面で、悩んだりしないので、良い効果をもたらすことが証明されています。
良い面も多いのですが、こと目標という観点から考えるとデメリットもあります。
デメリット
失敗を招き易い
うまく行くと信じている ので、準備を怠ったり起こりえる様々な問題を検討しません。
また、起きた問題に対して、対策をとったりしません。
ネガティブな人は失敗した時に
「別の方法をとっていたらうまくいっていたかもしれない」と考え、
ポジティブな人は
「別の方法をとっていたらさらに悪い結果になっていたかもしれない」
と考えます。
精神的には落ち込まなくて良いのですが、改善点を探そうとしなかったりする点がマイナスかもしれません。
レイクウォビゴン効果
自分には人並以上の能力があり、幸運の女神は自分に微笑むと誰もが信じている現象のことです。
トラブルの元になる楽観主義と目標達成に欠かせない楽観主義の違いは楽観的になる理由です。
現実的な楽観主義の場合
自分は適切な計画を立てたり効果的な戦略を見つけることによって成功するか失敗するかを自分でコントロールできる、そう考えて楽観的になるのが現実的な楽観主義です。
非現実的な楽観主義の場合
非現実的な楽観主義は計画や努力とは無関係の要素、才能・運等を根拠にします。
現実的かどうかの判断
今自分は現実的かどうかに迷った時に、以下の自問をしてみてください。
判断するヒントになります。
- うまくいくと考えている理由は?
- その理由は同じことが他の人にもあてはまらないでしょうか?
目標と現実主義
×防御型
楽観主義は防御型の目標には不向きです。何か悪い事態が生じるかもしれないと考える方が動機づけがあがるからです。
成功できることと簡単に成功できると信じることには大きな違いがあります。
○獲得型
獲得型の目標では成功を信じることが大きな力になります。
楽観的な思考の高め方
どうすれば楽観的な思考を高められるのか?
- 成功の要素の見直し
能力がないからできないって本当?必要なのは能力なの? 努力や忍耐力。適切な計画では?
- 過去の成功体験を振り返る
- 条件型計画を使う
ネガティブな考えが頭に浮かんだ時にどうするかをあらかじめ決めておく
- 成功をイメージする
成功をイメージするよりは成功のステップをイメージするとよい。
まとめのまとめ
正直、本章を読んだ感想として現実的な楽観主義者は、楽観主義じゃないような気がします。言葉としてしっくりこない。理由がなくても「大丈夫!」て思えるから「楽観」なのであって、現実に基づいた根拠で「大丈夫」と言う人は単なる現実主義者なのではないでしょうか・・・。
使用されていた言葉はさておき内容自体は濃い内容でした。
心配性な私は楽観的な思考の高め方を不安に感じた時にしてみたら良いのかもしれないと思いました。
そんなこんなで、次のレビューへと続きます。
<シリーズ>=======================================
やってのける レビュー(2)イントロダクションと第一章 良い目標設定の仕方
やってのける レビュー(3) 第二章 信念と環境が目標へ与える影響
やってのける レビュー(4) 第三章 目標のタイプ:証明型・習得型
やってのける レビュー(5)第四章 目標のタイプ:獲得型・防御型
やってのける レビュー(6)第五章 幸福感を得られる目標
やってのける レビュー(7)第六章 目標のタイプの使い方、実例
やってのける レビュー(8)第七章 他人にやる気を出させるには?
やってのける レビュー(10) 第九章 シンプルな計画を作る
やってのける レビュー(11) 第十章 自制心を日増しに伸ばす(自制心の鍛え方)
やってのける レビュー(12) 第十一章 現実を見よ(ポジティブ思考と目標の関係)
やってのける レビュー(13) 第十二章 諦めるとき・粘るとき(目標の諦め方、粘り方)
やってのける レビュー(14) 第13章 フィードバックの魔法(正しいほめ方)
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