various things review

色々な物(主に本)をレビューします。基本的に私が良い!と思った物をご紹介して、皆様のご購入等の参考にして頂ければと思ってます。

一生お金に困らない生き方 心屋仁之介 レビュー

書店でタイトルと著者の名前で衝動買い。

 


 

最初に言っておきますと

この著者の本は基本的に大好きです。

 

過去に2冊読んでますが、両方とも非常に良い本だと思います。

それだけに、本書は残念です。

残念を通り越して、怒りを若干覚えます。

 

本サイトはレビューサイトなので、悪い物は悪いと書きます。

もちろん個人的な意見です。

 

まずは、本書の概要です。

概要

・お金をたくさん使えば回ってお金が入るようになってくる

 

・他人の力に頼ると、たくさんのお金が入って来る

 

もう少し具体的に本書に書いてあるエピソード(P.59周辺)を意訳して説明すると、

エピソード

「例えば、心屋さんの奥さんは役員報酬として多額の報酬を得ているが、

存在給(=自分には価値があると思う事)を高く感じているため、

多額でも申し訳なさを感じない。

結果、他人の力(会社の力)で自分の働き以上のお金を得られている」

 

どういうことか?

普通、いきなりあなたが時給10000円の仕事頼まれたら、

「価値に見合った仕事しなきゃ!?」

と思うじゃないですか。

 

でも、奥さんは自分に価値があると思っているためにそうは思わない。

思わないからこそ、高い報酬がもらえる

 

というようなからくりです。

 

でも、これが何?って感じです。

 

本書は、

「こういう心持ちでいたらお金が”なぜか”入るよ」

ということは述べても、

「どうしてそうなのか」

は一切述べません。

 

前述の奥さんの話も、

確かに、奥さんには高い報酬が入ってるかもしれません。

 

でも、それは本当に心持ちが良かったから入ったのでしょうか?

 

それまでにきちんと頑張って、そのポジションまできたからこそ、

もはや頑張らなくても報酬が入ってくるようになったのではないでしょうか?

 

最初から 自分にはその価値がある と思いつづけていた「だけ」で

本当にお金が入ってくる様になるのでしょうか?

 

 

 

私は基本的に、どういう考え方をされても構わないと思ってます。

しかし、「どうしてそう思うのか」はきちんと説明すべきです。

 

どうして「お金を使えばお金が入ってくる様になるのか?」

どうして「他人の力に頼るとたくさんのお金が入るのか?」

 

 

本書の説明では

「まずは信じてやってみることです。

信じてやらないと、結果がついてきません。

結果がでないということは、信じ切っていないという事です。」

 

と言ってきます。

 

これでは

「なむあみだぶつ と唱えれば極楽浄土に行けます。

まずは信じる事です。

どうして行けるかは考える必要がありません。

信じていないと、何も始まりません」

 

と言っているのと同じに感じます。

 

 

はたして、その説明に対して「お金を払って」情報を購入する価値があったのでしょうか?

 

私はないと思います。

 

作者がどう思っても構いませんし、

作者にとってはこのことは真実なのでしょう。

 

(嘘をわざわざ書いてるとはとても思えません。

その人の人生、確かにそういう心持ちになったとたんに「なぜか」

お金が入ってくる様になったのかもしれません。)

 

 

しかし、お金を払って購入する読者の立場からすると、

少なくとも、その作者なりの理屈を「他人に通じる形で」説明すべきだと思います。