やってのける レビュー(7)第6章
それではレビューの続きです。
<<クタクタなりのまとめ>>
第六章 欲しい物と邪魔な物
前回、色々なタイプがでてきて、使い方に戸惑うなーという話をしだした途端、まとめの章がでてきました。すばらしいね、この本。
この章では、適切な目標設定の仕方を述べています。
目標設定の前
まずは
・求めているもの
・障壁になっているもの
を明確にしましょう。
クタクタの例
では、ここで、クタクタの場合ということで考えてみます。
英語がもっとできるようになりたい!
・求めているもの=英語(今はリスニング能力)
・障壁になっているもの=色々有るが
→ボキャブラリー
→音を聴き取る能力
→(音の前に)字幕で理解できる能力
ってところでしょうか。。。
目標のタイプ
あなたの目標は以下のどのタイプに当てはまるでしょうか?
- 簡単なこと
- 意欲がわかない
- 難しいこと
- 誘惑に負けそう
- すぐにやらなければならない
- 正確さが必要
- 創造性が必要
- 過程を楽しみたい
クタクタの場合
英語なので、
1は違う。決して簡単じゃない。5も違う。6も違う。
とすると、2、3、4、6、7、8だ。
1簡単なこと
効果的なタイプ
○証明型
○獲得型
×防御型
理由
・簡単な目標は才能や能力を周囲に示すチャンスなので、証明型にすると意欲があがる。
・楽観的な見込みが動機づけを高める。
具体的解釈
「10日連続で英語DVDを見る!」という目標だったとして(これは私には簡単です。)
達成できれば、ブログで自慢する!=証明型
連続視聴記録を作ってやるぞ!=獲得型
となり、さして難しくもないので、今、私は「よし、やってもいいかな」て気になってます。
一方で、
10日連続でできないと英語が下手になるぞ!=防御型
防御型を今、意識した途端、なんかやる気が確かに低下した気がします。
「え、やらないと下手になってくの?10日もやらなきゃいけないの?」と。
なんかそんな気がします。
2意欲がわかない
効果的なタイプ
○なぜの思考
○防御型
理由
・定期的に行いやる気が下がってることは、あらためて、なぜやっているのかを考えるとモチベーションがあがる
・やろうと思ってってなかなかやらない。そんなときは、やらないと何を失うのか考えるとやる気があがる
具体的解釈
あー毎日、DVD視聴、やる気がおきないなぁ。
そんなときは
・これって、ネイティブ並みになるためにやってることじゃん。ならなくていいの?
・あれだけ勉強してきたのに、ここで辞めたら台無しになっちゃうよ。継続継続!
と言われると、確かにやる気が出る気がする。
防御型は、ある程度続いてないと、効果薄い気がする。ダイエットまだ始めてないから、「ここで辞めたら」とか言えないし。
ただ、「ここで喫煙やめなきゃ肺がんになるよ」とかなら、OKかな。
3難しいこと
難しいことをするときは小さなステップを意識するとよい
効果的なタイプ
○具体的な目標
○何の思考
○防御型
○習得型
理由
・具体的な目標は、難しいが可能なことを設定した場合に限っては、具体的な方が抽象的よりやる気がでるから。
・何の思考はすべきことを明確にすると前に進みやすくなるから
・防御型。難しくて不安な時は「やらないと何を失う」か考えるとやる気でる。
・習得型。成長の度合いに注目すると難しさなどの目先の結果をあまり見なくなる。
具体的解釈
あー、ネイティブのリスニング力を身につけるって何やってもだめだ〜。
やる気でない。
そんなときは「具体的に何やるか考えてみるとやる気がでる」だと〜?
・DVD視聴1日1回!
・英語のリーディングも良いらしい。1日1文読んでみるか!
よし、とりあえずやってみよう!
みたいな感じかな…。ま、確かにやる気がでるけど、私の英語の例の場合、もうやると良さそうなことが出てこないんだよね…。そこが難点。
大体、行き詰まる難しいことって、「何やれば打破できるかわからない」のが問題な気がする。逆に言えば、悩み相談とかの時って「これをやればOKだよ」ってものがもし提案できれば、かなり相談者のやる気はでるって感じかな。
4誘惑に負けそう
効果的なタイプ
○なぜの思考
○防御型
理由
・理由を意識し、大きな絵の中で捉えると、やる気があがる
・誘惑があったら、失う物を考えると、やっぱやめとこうとなりやすい
具体的解釈
今日は眠いなぁ。英語の勉強しなくていいか。いや…まてよ、ネイティブになるのが夢なんだろ!やらなきゃなれないぞ!
今日は眠いなぁ。英語の勉強しなくていいか。いや…まてよ、貴重な勉強時間だぞ。今やらなきゃ、もう時間とれないぞ!
みたいな感じかな。
英語勉強の場合は、ちょっと弱いね。響きが。ダイエットとかなら、もう少しうまく考えられそう。
5すぐにやらなければならない
効果的なタイプ
○獲得型
理由
・失う物でなく、得られるものに注目するとペースが速くなる
具体的解釈
・英語午前中にやるのはかったるいなぁ。いや、「今やっとくと午後の時間遊べるぞ!」よし、今やろう。
みたいな。
6正確さが必要
効果的なタイプ
○防御型
理由
失敗したら失うと考えると正確になる
具体的解釈
英語DVD一日1回。もう同じ話は二度と視聴しない。今日きちんとやらなかったら、同じ勉強チャンスは二度と来ないぞ!丁寧にやろう。
みたいな。
7創造性が必要
効果的なタイプ
○獲得型
○自律的目標設定
理由
・自由に発想したいときはいいらしい。
・内発的動機づけは、自由な想像をするときにはいいらしい。
具体的解釈
・ネイティブ並みに英語習得するにはどうしたらよい?
1英会話スクールに行く、2スピードラーニングやってみる、3留学する…などなど
「金銭」という制限がないと、いっぱいでてくる。獲得するんだぞ!という意気込みで、制限をはずした考えが効果的なのかもしれない
・英語の先生のいるところで「どうやったら上達するかな?」と言われても、「先生が考えて教えてよ〜」と思いがち。管理されてない方が、自由な意見は確かに出やすいかも。
8過程を楽しみたい
効果的なタイプ
○習得型
○自律的目標設定
理由
・成長により物事に興味をもつようになり、楽しめる。
・報酬や罰で決められたものは、ただただそれに従うので、楽しめない
具体的解釈
・あー、英語できるようになってきた。たのしー!
・勉強している間は時給1000円です。と言われると、興味のないことだったら、お金いらないから、しなーいとなるかも。
まとめ
うーむ、基本的に防御型は強いですなという印象。
ちと長くなってしまいました今回。
つまり、各目標について、以下の視点で意識の仕方を調整するとやる気がでるよ!ってことを多分言いたかったんだと思う。
その時に、やる気がでやすい相性があるよ!ってことかな。
・証明型
・獲得型
・防御型
・なぜの思考
・具体的な思考
・何の思考
・自律的目標設定
・習得型
そんなこんなで、次のレビューへと続きます。
<シリーズ>=======================================
やってのける レビュー(2)イントロダクションと第一章 良い目標設定の仕方
やってのける レビュー(3) 第二章 信念と環境が目標へ与える影響
やってのける レビュー(4) 第三章 目標のタイプ:証明型・習得型
やってのける レビュー(5)第四章 目標のタイプ:獲得型・防御型
やってのける レビュー(6)第五章 幸福感を得られる目標
やってのける レビュー(7)第六章 目標のタイプの使い方、実例
やってのける レビュー(8)第七章 他人にやる気を出させるには?
やってのける レビュー(10) 第九章 シンプルな計画を作る
やってのける レビュー(11) 第十章 自制心を日増しに伸ばす(自制心の鍛え方)
やってのける レビュー(12) 第十一章 現実を見よ(ポジティブ思考と目標の関係)
やってのける レビュー(13) 第十二章 諦めるとき・粘るとき(目標の諦め方、粘り方)
やってのける レビュー(14) 第13章 フィードバックの魔法(正しいほめ方)
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