やってのける レビュー(6)第5章
それではレビューの続きです。
<<クタクタなりのまとめ>>
第五章 ただ成功してもうれしくない
目標はただ、成功しても嬉しくない。
それに関する理由として「人間の基本的欲求」を用いて説明している
嬉しくない理由
それは「幸福感を得やすい目標」と「そうでない目標」があるからだ。
何が違うのか?
・得やすい目標…人間の基本的欲求を満たす
・得にくい目標…他人が定めた価値観等を追い求めている
目標は達成だけが全てではなく
・何を求めているのか?
・なぜ求めているのか?
が(得やすい目標と得にくい目標を決定するので)大切になってくる。
基本的欲求とは
下記の3つがそれだ。
(1)関係性
他者と深く結びつき、互いに尊重しあう関係を築きたい欲求
人間関係が失われると痛みや悲しみが生じ、求めても得られない時は孤独を感じる
(2)有能感
周囲への影響力を持つことや、それによって何かを得ること
この欲求の目的は人生で何かを成し遂げること
(3)自立性
自由に関する欲求。自らの行動を選び、主体的に対象と関わること。
自発的な興味から行動する際の動機づけ(=内発的動機づけ)はもっともよい動機づけとなる。
幸福感を得にくい目標
他者からの評価や外部の物差しを基準にして自尊心を満たす目標。
有名になる、権力を得る、金持ちになる などがそれだ。
しかし、我々はその目標を設定しがちだ。なぜか?
有名になりたい理由
基本的欲求が満たされていないからである と本書は考えている。
すなわち
(1)関係性が奪われる(他者から拒絶された)
(2)有能性が奪われる(うまく物事が進まなかった)
(3)自立性が奪われる(自分のしたいようにできなかった)
ときに、ある種の防御手段として、この目標を設定してしまう。
「金持ちになって有名になれば、誰かが愛してくれるに違いない」と。
所感
これからは、その目標がどの欲求を満たすのかを検討することで、幸せになれそうかの基準として使えそうな気がして来た。本章は「幸せになる」ことを達成するために、非常に重要なことを行ってくれている気がする。
自分のことで例えて考えてみれば
整体師になりたいのはお金を稼ぐってのはもちろんだけど、その行動を通して「有能感」を得たいのが一番な気がする。
前回のレビューの「獲得型」なんだけど「習得型」の目標設定で私の中の意識ではある。(この辺の使い分けはまだ難しいな〜と思いつつ、ちょっと入れてみた。)
うまく施術できたときの「すごい楽になりました」とかは「やったー!」という感じに感じるので、「有能」な感じがするのが良いんじゃないかな。
もちろん、それを通してお客さんが固定されれば「関係性」もあるだろうし、でもやっぱそれいじょうに、固定客がついた自分という「有能性」の面の方が大きいんだろうな〜。とか考えてしまった。
自律性はもし、その仕事で食ってくことができれば、「自分で選んだ」感はすごくでるから、その点でも良いんだと思う。なんとなくの1社目でずーっとやってる人よりは自律感半端なく出ると思う。(もちろん、成功すればだけど。)
とかなんとか考えてみると、結構悪くない目標設定なのかと思えて来た。
ただ、わかんないのが、有能感ってお金持ちも感じたりはしないのかな?
必ずしもお金持ちが幸せにならないと何度も書いてはあったけど、私の解釈では他にもお金持ちはたくさんいるし、とか世の中に絶対的にな基準があるから、上には上がいてしまうけど、(私の例で言えば)施術の善し悪しは、(他者基準ではあるものの、しかも上には上がいるものの)もし「良かったよ」と行ってもらえれば、やっぱり喜ばしく感じるから、そこが違うんだと思う。
(つまり言いたいのは、自分よりお金もってる人はたくさんいるけど、施術の良かったよは、たとえ上がいたとしても「良い」というプラスの評価を貰っていることには違いないので、あまり悪く捉えづらい ということ…。)
なんかこんがらがってきましたが、誰か他に解釈の仕方ありましたら教えてください。
そんなこんなで、次のレビューへと続きます。
<シリーズ>=======================================
やってのける レビュー(2)イントロダクションと第一章 良い目標設定の仕方
やってのける レビュー(3) 第二章 信念と環境が目標へ与える影響
やってのける レビュー(4) 第三章 目標のタイプ:証明型・習得型
やってのける レビュー(5)第四章 目標のタイプ:獲得型・防御型
やってのける レビュー(6)第五章 幸福感を得られる目標
やってのける レビュー(7)第六章 目標のタイプの使い方、実例
やってのける レビュー(8)第七章 他人にやる気を出させるには?
やってのける レビュー(10) 第九章 シンプルな計画を作る
やってのける レビュー(11) 第十章 自制心を日増しに伸ばす(自制心の鍛え方)
やってのける レビュー(12) 第十一章 現実を見よ(ポジティブ思考と目標の関係)
やってのける レビュー(13) 第十二章 諦めるとき・粘るとき(目標の諦め方、粘り方)
やってのける レビュー(14) 第13章 フィードバックの魔法(正しいほめ方)
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