various things review

色々な物(主に本)をレビューします。基本的に私が良い!と思った物をご紹介して、皆様のご購入等の参考にして頂ければと思ってます。

やってのける レビュー(8)第7章

それではレビューの続きです。

<<クタクタなりのまとめ>>

第七章 背中を押す

本章では他者の目標設定をやる気の出る物にするにはどうするか書いてありました。

仕事での部下の目標設定など、使える場面は多そうですね。

大前提

人は目標を押し付けられると抵抗を感じる

なるべく自分で目標を選択している と意識させることがやる気UPのかぎ

なわけです。

そのためには?

選択の自由を感じさせる

複数の選択肢から選べる様にする

2択でもよいので、選択肢があれば、自分で選んでる感がでる。

2目標が決まっている場合は、到達手段を選ばせる

売り上げ100万 とか決まってれば、どうやって達成させるかを自分で考えさせてみる

3それらを一緒に考える

可能なら、選択肢を考えたり、手段を考える所を一緒になってやってみる

4目標の価値を理解させる

やることに意味を理解するとやる気があがる

5契約する

公に宣言させたり、朝礼で言わせてみたり。出来ないと自分の能力のなさを示すことになるので、やる気があがる。ただ、誰も見てない所とかではやる気が上がらないかも。

環境に訴える

街に祭りの提灯が並びだすと、祭りをやる気がでるように、そういう雰囲気になるように言葉や環境で促す。

恋人から高価なプレゼントが欲しければ、ブランド店の前をさりげなく通り過ぎたり。

倹約の言葉を日々さりげなく言うだけでも、あまり高価な買い物をしなくなったり。

ただし、相手がそもそも浪費家だとか、価値を感じてる人でないと効果はない。

フレーミングを利用

人は行動の前に、無意識にその行動の意味・価値を考える。それに影響を与える。

やり方:課題を示し、課題の意味を説明する。

例)

課題:期末試験

課題の意味(1):クラスのテスト順に指定校推薦の枠が決まるテストだ!(証明型フレーミング

課題の意味(2):成長の伸びを見るためのテストで次回の期末テストで、今回のテストとの差を見るために行う。(成長型フレーミング

 

(1)では、目標が生徒の中では

「じゃあ、1番とらなきゃ!」になるかもしれない。

(2)では

「長い目で見て頑張るよう、(今回に固執せず)勉強スケジュールでもたててみようかな」になるかもしれない。

同じ期末テストだが、評価の方法を知らされるだけで、目標の作り方が変わってくる。

これを利用するのがフレーミング

また「成功したら得られるもの」「失敗したら失うもの」のどちらかを考えさせるのも効果がある。

ただ、わざとやってると思われると当然効果はなくなってしまう。

要するに、自分で選択肢を選択しているように思わせて、フレーミングで方向性をコントロールできるよ という話なんだと思う。

(自分で選択した目標はやる気がでる目標のため。)

見本を見せる

目標は伝染するらしい。

自分が苦しい時に、同じ様に苦しかった所から成功した有名人の話を聞いたりして、「自分もがんばってみよう!」と思うことがあるがそれと一緒だと思う。

高校野球でプロ目指していた人が、ドラフト会議にかからなかったとして、

「でもあの○○選手(プロで活躍している人)でもそうで、大学野球でがんばってたんだから、自分も大学野球で頑張ろう」

みたいな同じ目標になったりする。

ポイントはその目標もポジティブに見えることでかつ、モデルはなじみがあり高く評価している人の方がいいらしい。

まとめ

ということで、他人をやる気にさせるヒントを学んだが、

いかに自分でやってるんだよ〜感をだしつつも、「ヒント」という名の方向づけをしていくかが重要ということだと思った。

逆に言えば、何を言っても、「アドバイス」を他人にするということは、その人の方向付けをしてしまう可能性が高いことなのだと思った。

例えば「選択するのはあなただからね」と言われても、そもそも他人に相談しているようなケースでは、どうすればいいか頭打ちな状態なのだから、かなり影響を与えているのだろう。

真に、その人を尊重するのは、やはり、なるべく手伝わないことなのだろう。

逆に、やる気がでない というような感じの悩みなら成長型のアドバイスをしたり、時には証明型のアドバイスをしたりで、積極的に余計なお世話を働いてもいいのかもしれない。とか思った。

 

そんなこんなで、次のレビューへと続きます。

<シリーズ>=======================================

やってのける レビュー(1) 概要と感想 

やってのける レビュー(2)イントロダクションと第一章 良い目標設定の仕方

やってのける レビュー(3) 第二章 信念と環境が目標へ与える影響

やってのける レビュー(4) 第三章 目標のタイプ:証明型・習得型

やってのける レビュー(5)第四章 目標のタイプ:獲得型・防御型

やってのける レビュー(6)第五章 幸福感を得られる目標

やってのける レビュー(7)第六章 目標のタイプの使い方、実例

やってのける レビュー(8)第七章 他人にやる気を出させるには?

やってのける レビュー(9)第八章    地道に壁を越える

やってのける レビュー(10)  第九章 シンプルな計画を作る

やってのける レビュー(11) 第十章 自制心を日増しに伸ばす(自制心の鍛え方) 

やってのける レビュー(12) 第十一章 現実を見よ(ポジティブ思考と目標の関係)

やってのける レビュー(13) 第十二章 諦めるとき・粘るとき(目標の諦め方、粘り方) 

やってのける レビュー(14) 第13章 フィードバックの魔法(正しいほめ方)

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