various things review

色々な物(主に本)をレビューします。基本的に私が良い!と思った物をご紹介して、皆様のご購入等の参考にして頂ければと思ってます。

幸福学 白熱教室 第3回 挫折や逆境から立ち直るために レビュー

シリーズ物のレビューです。

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(1)幸福学 白熱教室 プロローグ レビュー

(2)幸福学 白熱教室 第1回 お金はあなたを幸せにしますか? レビュー

(3)幸福学 白熱教室 第2回 仕事を天職にする方法 レビュー

(4)幸福学 白熱教室 第3回 挫折や逆境から立ち直るために レビュー

(5)幸福学 白熱教室 第4回 幸せを導く人間関係とは レビュー

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NHK 「幸福学」白熱教室   の  第3回目でした。

 

講師はまたもダンディな「ロバート・ビスワス・ディーナー博士」でした。

http://www.jppanetwork.org/_src/sc1729/P1010107.JPG

※画像はhttp://www.jppanetwork.org/conference/charity.htmlより引用。

それでは早速クタクタなりのまとめに行ってみます。

なんか、どうしたらいいのかがややごちゃごちゃしてる回でした。

(1)逆境・挫折から立ち直るコツ

それはずばり「困難を受け入れる」こと

辛いことは必ず起こります。

その際に

・自分はどうして挫折を感じているのか

ごまかしたりせず考えます。

筋トレと一緒で、1分考え、2分考え、何分で耐えられなくなるでしょうか?

こうしていくことが逆境をコントロールできることの始まりとなります。

メタ認知

辛いとおもっていることを客観的にみることをメタ認知といいます。

自分はどうして、どのようにしよう と思っていることを分析することにより、冷静になれ、対処する力がつきます

(2)挫折・逆境の正体

逆境とは不快感です。

この不快感を受け入れられると強くなったと言えるでしょう。

無視したり、なかったことにしたりするのとは違います。

快適さとは

快適さは自分の外から来ます。例えば

・エアコンで寒い所でも暑い所でも快適です。

・電車で移動時間を短縮できます。

・ネコをなでると、感触が良くて心地よいです。

・人と喋る時もパーソナルスペースで、快適な距離感があるかもしれません。

不快とは

一方不快感は自分の内から来ます。

・お腹が痛い

・イライラする

・寒い

不快は主観的な物です。

不快に対する歴史

ハムレット

こう言ってます。

生きるか死ぬか、それが問題だ。理不尽な運命に耐え忍ぶのと剣を取って困難に立ち向かうのとどちらが気高い生き方なのか

 不快をコントロールすべきなのか、受け入れるべきか ということ

死後に不安が残ればこそ一人として戻ってきたためしのない未知の世界心鈍るも当然

死への恐怖に比べたら慣れたこの世のわずらいを我慢した方がまし という意味

フロイト

全ての欲求を際限なく満たすことは魅力的な生き方に見えるがそれは用心より楽しみを優先することを意味しやがてその報いを受けることになる

快適さを追求するのは素晴らしいがそれを求めすぎると衝動的に自分本位な行動をすることになり、刹那的な喜びしか得られず、長期的な成長・発展ができない ということ。

ヘーゲル

さらなる快適さを求める欲求は内面から湧いてくるのではなくそこから利益を得ようとする者たちによって作られるのだ

快適さが外にあるなら、際限はない。ひたすら追求して満たされることはあるのか?

逆境のたびに快適さを持ち出して、ひたすら買い物などを続けるのか?

 

不快感を快感で打ち消そうとするのは良いことなのでしょうか?

不快感をポジティブにするには?

仕事を失ったり、愛犬をなくしたりしたときに、どのように対処するのがよいのか?

(1)今ある幸せを改めて確認する

悪いことだけが起きてる訳じゃない。バランスを考える。

(2)短い時間なら嫌な感情もあえて味わう

今は悲しんでください。それが自然です。

(3)人に対する優しさ、思いやりを考える

人とのつながりで幸福感が高まります。

快適中毒

昔は、エアコンなどなかった。エアコンがないと耐えられないという考えは、環境適応の強さを失っていると考えられる。

快適さを続けるとなってしまう。快適さが余計なイライラを作り出してはいないだろうか?

(3)逆境に強くなるトレーニング法

説明スタイルを変えてみる

マーティンスリグマン博士が、「悲観的な説明方法を楽観的な方法に意識的に変えると幸福度が上がる」と言いました。

・一杯のコップの中の水。

→半分もある

→半分しかない

・恋人を失った悲しみ

→永遠に続く

→長く続くわけではない

・受験に失敗した

→自分は最低だ

→自分だけに起きてるわけではない

・転勤を命じられた

→これから転勤族嫌だなぁ

→頻繁に起こることではない

スポーツの練習の様に、これらを繰り返すことでうまくなっていく。

産まれた国の文化の影響

キリストに対するイメージを韓国とアメリカで比較しました。

アメリカは

・立派、善人、すごい と苦難を偉大に捉えていました。

韓国は

・苦しんでる、犠牲、はりつけ、死 と苦難を苦痛と捉えていました。

文化により捉え方が異なりました。

個人主義集団主義

アメリカを代表とする個人主義はポジティブな感情を感じることが多く、アジアの集団

主義の国は、ネガティブな感情を多く捉える傾向があります。

しかし、逆に言うと、集団主義の国では、ネガティブなことをあっても構わない普通のこととして捉えてると考えられなくもないです。

講義後の質問

嫌な感情にはどれくらいの期間向き合うのがよいのか?

ネガティブも悪いことばかりでなく、罪悪感はモラルに反しているよ!悲しみは一時撤退し自分を守れ!と警告しています。

明確な基準は作れませんが、短期間ネガティブな感情を感じるのは悪いことではないと言えるでしょう。

痛みは避けられませんが、痛みの程度をコントロールすることはできます。

まとめのまとめ

結局

・困難を感じたら、どうしてそうなのかとか考えてみる

→何度もやってると、耐性がついてきて多少楽に感じるようになるかも。

・不快を快感で打ち消そうとしても際限ないので無理

→不快な物を不快だと受け入れる方向でコントロールします。快適さ100%の状態に浸っていると、必ずくる不快な時に、よりダメージを受けやすくなります。だから、不快を不快だと受け入れましょう。

・今ある幸せを確認してみる

→そんなに不幸じゃないと思えるかも

・楽観的な方法で説明してみる訓練をする

→捉え方が変わり楽になります。

こんなところでしょうか? 

ということはつまり・・・

これをしろってことだ!

http://www.maniado.jp/usrimg/194_a3c6c65b1b6329edfa5c1041511b4553

※画像はhttp://www.maniado.jp/community/neta.php?NETA_ID=6837より引用

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※画像はhttp://monohibi.blog83.fc2.com/blog-entry-166.htmlより引用

関連書籍発見!

マーティンスリグマン博士の本。どれも面白そう。

 

 

 ロバート・ビスワス・ディーナー博士の本。読んでみたい!

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(1)幸福学 白熱教室 プロローグ レビュー

(2)幸福学 白熱教室 第1回 お金はあなたを幸せにしますか? レビュー

(3)幸福学 白熱教室 第2回 仕事を天職にする方法 レビュー

(4)幸福学 白熱教室 第3回 挫折や逆境から立ち直るために レビュー

(5)幸福学 白熱教室 第4回 幸せを導く人間関係とは レビュー

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ちなみに、ワンピースの上記エピソードはこちらに収録されてるっぽい。

「第590話。弟よ」