幸福学 白熱教室 第2回 仕事を天職にする方法 レビュー
シリーズ物のレビューです。
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(2)幸福学 白熱教室 第1回 お金はあなたを幸せにしますか? レビュー
(3)幸福学 白熱教室 第2回 仕事を天職にする方法 レビュー
(4)幸福学 白熱教室 第3回 挫折や逆境から立ち直るために レビュー
(5)幸福学 白熱教室 第4回 幸せを導く人間関係とは レビュー
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NHK 「幸福学」白熱教室 の 第2回目でした。
講師は「ロバート・ビスワス・ディーナー博士」でした。
人生の目標は幸せと大きな関係があります。
そのことはこちら(やってのける レビュー(1) 概要と感想)の方が詳しいのではと思います。
地位や名声・お金を求めるのは幸福につながるのでしょうか?
人生に必要な4つの要素
エモンズ博士は人生に必要な4つの要素を上げました。
・ 仕事
・目先の利益を超えた理想
・高い目的意識
・社会とのつながり
仕事は結局社会とのつながりを作るなど、この4つの要素の中で、他の要素を多く含むために、かなり重要であると言えます。
仕事は幸せになる手段
前野教授は仕事は社会とのつながりを実現するための手段であるため『仕事をすることは幸せになることと言っても良い』と言ってます。
目の前の仕事ではなく、自分が何をやっているのかを考えるのが大事だと言います。
・自分はただレンガを積み上げているのか
・レンガを積み上げて大聖堂を作ろうとしているのか
・大聖堂を作って人を幸せにしようとしているのか
捉え方によってやりがいが変わります。
研究によりお金をただ稼いでも満足度があがらないことがわかってきてます。
・満足度はお金を重視しない方が高まります
・お金を最優先にして人生の目標を設定すると幸せから遠のきます。
仕事をする人の意識
収入は唯一の目標ではありません。
仕事をする人の意識は3段階にあると言います。
・ジョブ
・キャリア
・コーリング
です。
ジョブ
報酬のために働く状態です。
休憩時間や、タイムカードを押すのが楽しみな場合これです。
キャリア
成長のために働く状態です。
よりよい仕事を求め、目先の仕事を踏み台にします。
コーリング
人の役に立っていて、自分の仕事に意味があると考えている状態です。お金をもらわなくてもやりたいと思います。
ワーカホリックとは違います。最も幸福度が高い状態です。
どんな仕事でもこの3段階の意識はもつことができます。
清掃の仕事をしていても、綺麗にすることで健康を手助けしていると思えれば、コーリングになります。
しかし、嫌々働く人は多いと思います。
どうすればよいのでしょうか?
ジョブクラフティング
ジョブクラフィティングという考えを使い、仕事の中身を修正していくのがヒントです。
(1)社会的交流の質・量を修正
(2)仕事の意義を広げる
(3)仕事の内容に手を加えてみる
(1)社会的交流の質・量を修正
美容院でのメインは髪を整えることですが、お客さんと話してみて楽しんだりすることです。
(2)仕事の意義を広げる
自分と周囲の環境の状態を視野を広げてとらえることです。シャトルバスの運転手は毎日同じルートを行き来するだけでつまらない仕事と考えられますが、楽しんでいる人にインタビューした所、「旅行業界の一部に属しているようで気に入っている。バスは安いので、お金を節約でき、その分多くの人が旅行できるんだ!」とのことでした。
(3)仕事の内容に手を加えてみる
病院の清掃員が、患者を元気づけようと、絵を飾りました。清掃員の仕事では本来ないですが、仕事の範囲ややり方を少し変えてみることも重要です。
幸福感と免疫力
実験では、ポジティブな傾向のひと程、風邪が引きにくかったというのもあります。
健康に幸福感は関係していると言えるのです。
人の感情という物
皆、常にポジティブな気持ちを求めます。しかし、そんなのは人である以上無理です。かならず、良いことがあってもいずれそこそこの気持ちに落ち着き、悪いことがあっても元の状態に戻ります。
ポジティブ心理学では、バランスの良いポジティブ状態が良いと考えます。
誰かから褒められれば、嬉しくなりますが、それが外的要因による変化です。
逆に自分の行動や認知を変えて行くことで、ポジティブになったりもできます。それは内的要因による変化です。
日本人と幸福について
人は幸福を人生の目標として考えがちです。
でもそうじゃないということを理解することが大事です。
たまたま今ニュースの記事でこんなのを見つけました。
河西智美、AKB時代「しんどかった」 卒業を機に心境変化 (オリコン) - Yahoo!ニュース
新曲発売を喜ぶ一方、河西は「全くトントン拍子ではないですね。いいこともあれば悪いこともある1年だった」と唇を噛みしめた。
この発言は、裏に「いいことだけの1年じゃなくて、嫌だった』と言いたいのかもしれない とも思えました。
多分、この白熱教室で言いたいのは、良いことだけの幸福を目標とするのは(ありえないから)間違いで、良いことも悪いこともあるのが当たり前だけど、その上でのバランスの良いポジティブ状態にするのが良いと言ってるんじゃないかなーとクタクタなりに捉えました。
お金や名声・地位に重きを置くと幸せになりづらいですが、
・人を助けよう
・クリエイティブになろう
・思いやりをもとう
・幸せになろう
という気持ちは成功の妨げにはなりません。
所感
なんか若干まとめづらかった本作ですが、よーするに、意味を感じよう!ってところでしょうか。経験的に言わせてもらうと、意味を感じない仕事をやってもつまらないかもしれないけど、最初から意味を感じることも少ないので、やってくなかでそうなっていくのが一般的なのかなとか思いました。
でも、人によって、相性とかあるからね。
どんなにがんばっても、無意味だと思うこともあると思うし、楽勝にこなせることと、全くこなせないことでは、また感じ方も違ってくると思う。
(全然うまくできないのに、この仕事は人の役にたつぞ!と思えるかは疑問。飛行機のパイロットが運転することそのものに不安を感じてる状態では、自分のことで精一杯だと思うから。)
だから、心構えとしては大事だと思えたけど、能力とかそういう方との関連もあったりしたらさらに良かったんじゃないかと思う。(能力ないのに、いくら意味を感じようとしても難しいから、そこは仕事において人生の耐える時だよ!とかそういうのが私的にはあると良かった。)
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