幸福学 白熱教室 第4回 幸せを導く人間関係とは レビュー
シリーズ物のレビューです。
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(2)幸福学 白熱教室 第1回 お金はあなたを幸せにしますか? レビュー
(3)幸福学 白熱教室 第2回 仕事を天職にする方法 レビュー
(4)幸福学 白熱教室 第3回 挫折や逆境から立ち直るために レビュー
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NHK 「幸福学」白熱教室 の 第4回目でした。今回で最終回でした(涙)
講師はまたもダンディな「ロバート・ビスワス・ディーナー博士」でした。
※画像はhttp://www.jppanetwork.org/conference/charity.htmlより引用。
それでは早速クタクタなりのまとめに行ってみます。
ストレスの原因
ストレスの原因は人間関係に多くあります。
どうすれば快適に過ごして行けるのでしょうか?
第一章 世代別で幸福度は変化する?
まずは年代と幸福度の関係をみて行きましょう。概して40代は幸福度が下がりがちのようです。
データにより、以下のことが言えました。
ポジティブな感情と年代
どの世代もさほど変わらないようです。
ネガティブな感情と年代
子供の方がネガティブ感情が多いようです。
人生満足度と年代
人生の満足度は、年を取るに連れて上がる傾向がありました。
しかし年代別にみると40〜50代が一番低かったです。
それは離婚などが原因ではないかと思われます。
多くの人は20代で結婚しても20代で離婚するよりは、40とかになってから離婚しがちです。(これ、そうでもない気が個人的にはする…)
結婚と幸福度の関係 と年代
結婚している人は未婚の人・離婚をしている人よりも幸福度が総じて高い傾向にありました。しかし、どの人でも一様に40代は低下しています。
高齢者の方が受容能力が高い
高齢者が頑固というイメージは間違っており、高齢者の困難を受け入れる能力は高いのです。それは、自分の死と向き合い、逆境に負けない心を育んで来たからと言えます。
また、不運を恨んだり、なかったことにしないで受け入れています。
困難は来ては去るもの、耐えられるものとわかっているのです。
日本人は幸福度が低いまま高齢を迎える
日本人の高齢者は外国とを比べると、人との結びつきが薄く、高齢を迎えても幸福度が低いと言えました。
・別居している子供と週一回以上会う かどうか
・病気の時に近所の人と助け合う かどうか
この2点において、結びつきが弱いというデータは取られていました。
死の間際の後悔
余命が短い人を看護するホスピスにおいて、人生で一番後悔していることは何かと多くの人に尋ねました。以下の5点に集約されました。
(1)人の期待に応える人生ではなく、自分に正直に生きる勇気が欲しかった
自分の夢を犠牲にしてきたと思っている。
(2)あんなに働かなければよかった
仕事は大事。だけども、大切な物を見失っていました。
(3)勇気を出して自分の気持ちを伝えれば良かった
(4)友達との付き合いを続ければ良かった
幸福の秘訣は社会との結びつきです。
(5)自分が幸せになるのを許せば良かった
もし自由になったら幸せになるのでしょうか?
自分が幸せになる方法
ディーナー博士が提案する幸せになる方法。それは
「自分がした親切を数える。書き留める」
という物です。
ささいなことでいいので、日記や手帳に書きます。「高速道路で他の車に車線を譲った」「ドアを開けてあげた」そんなので良いのです。これにより、相手も自分も良い気持ちになります。
第二章人生の幸福度を高める人間関係
幸福の連鎖
幸せは連鎖します。社会との結びつきは大事です。
調べてみると、不幸とは、落ち込んでいる人が集まっている状態だという側面もあります。
幸せも不幸も連鎖します。
友達が幸福なら自分も幸福になる可能性があがるのです。
友達の幸福
データでは、
近しい友達が幸福なら自分の幸福が15%上昇します。
友達の友達が幸福なら8%。
友達の友達の…という風に、間に4人挟まると関係はほぼなくなります。
大事なのは人と付き合うこと。幸福な人と出会えます。
幸福な人々とそうでない人の違い
それは人との結びつきです。
では、どんな人と結びつきが強いと幸福度が高いのでしょうか?
親友・家族・恋人。どれも関係あります。
頼れる人・支えてくれる人がいないと幸福度は低いと言えます。
しかし、その傾向は国により違います。
国別
イランは家族とのつながりが大きく影響します。
アメリカは家族も友人も同じくらい大事です。
ヨルダンはイランと同じく家族が大きい。
逆に言えば、ネガティブになりがちな状態というのも同じです。
イランは家族とのつながりが悪いとネガティブになりがちとも言えます。
日本人
日本人はこの4つの要素を考えればよいでしょう。
1家族
2友人
3地域住民
4職場の同僚
集団主義 日本
人間関係は大事ですが、量と質 どちらが大事なのでしょうか?
どうやら多様性が大事なようです。
色々な職業、国籍の人と関わるのがよく、人数が多くいればよいというわけではないようです。
ネットの付き合い
SNSなどではどうでしょうか?
多くの人と関係を持てます。
しかし、困った時に頼れる親友が一人か二人いれば、充分幸福が得られます。
逆に、ネット上での人間関係が増えれば、エネルギーの使い方が変わり、その維持に力を注いでしまい、生活に影響が出ます。友達は銀行口座の預金とは違うのです。
誰もがサポートを受けることを期待しますが、大切なのはサポートをすることなのです。
ホスピスワーカーは言います。「産まれた時も、死ぬ時も人の助けを借りることしかできない」
恋愛に関する研究
物事がうまく行かない時に支え合うのが恋人だと思いがちだが、むしろ大事なのは「うまく行った時に一緒に喜ぶ」ことだと言う。
成功を喜びたいと思った時に相手が関心を示さなかったカップルは別れています。
恋人にいいことがあったら一緒によろこんで最高に嬉しがらせてあげなさい。そうしないのは必至に救いを求めている恋人を助けないのと同じなのです
まとめのまとめ
・年齢を重ねると受け入れる能力が高くなり、満足度があがる
・やりたいことをやっとかないと、後悔するかもしれない。
(後悔にやらなきゃよかった という後悔が一つもないので。「働かなきゃよかった」はやりたいことを結局やってないってことだと思う)
・友達が幸せになれば自分も幸せになれる確立があがる。
・あんまり多くの人と付き合ってもその維持が大変。頼れる人1、2人いればそれで充分。多く欲しいのはバリエーションであり、人数そのものではない。
と大事なのはこんなところでしょうか。
あんまり「どうすれば良い」は言及されてませんでしたが、これをヒントに自分で考えてみるのが良いと思えます。
幸福学全体に通して言えるのは
・人間関係が幸福に大事
・嫌なことは起こるから受け入れる能力を高める
ってことでしょうか。
面白いTVシリーズでした。
今後も幸福学関連の本とか読んでレビューしていこうと思ってます。
(とりあえずは、「やってのける」のレビューがまだ終わってないのでそれをやらなきゃ。)
もし、この記事を読んでくれた方で、他にもこんなTV放送あるよとかあったら教えてくれると嬉しく思います。
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