人間関係でイラッと来た時の対応法
これまで考えていたことに、少しの答えを得た気がしました。
例えばこれまでの見解です。
●怒った時
怒りはこうコントロールしよう。ポジティブ&アドラー&心理学で考えてみる。
●ドタキャンされたとき
●ひどいことされたとき
要するに、人間関係でイラッと来た時に自分はどう対応すればよいのだろう?
ということに対して少し考えがまとまってきました。
悩みの元凶に対してもの申すかどうか?
何か、納得のいかないことが起きたときに、皆さんはどうするのでしょうか?
怒った時、イライラした時、思い通りにいかない時。
悩みの元凶である相手に対して、一言もの申すでしょうか?
そもそも悩みは人間関係だ
全ての悩みは人間関係の悩みであると、アドラー心理学では言っています。
アルフレッド・アドラー人生に革命が起きる100の言葉 [ 小倉広 ] No.39より
すべての悩みは対人関係の課題である。
私はどちらかというと、これまで相手は変わらないのだから、言っても仕方ないのでは?と思っていました。
言っても変わらないけどストレスは貯まる
言っても仕方ないとは思うものの、自分の中でストレスはかなり貯まってます。
だから、怒りはこうコントロールしよう。ポジティブ&アドラー&心理学で考えてみる。のエントリの中で、感情を吐き出すトイレはないのか?と考えていました。
ポジティブ心理学ではトイレはなく、「受容する」というのが答えになっていました。しかし、それでは自分にストレスが貯まって行くのはどうしようもないじゃん と消化不良のエントリになってしまいました。
これはいいかも!?
改めて、過去の書物を漁ると、おお、これは!?というモノに気づきました。
仕事・人間関係どうしても許せない人がいるときに読む本 [ 心屋仁之助 ] P.160
「許す」とは、一言でいうならば、「損してもいい」と覚悟を決めること
…略…
みなさんに誤解してほしくないことがあります。
「損してもいい」って、許せない相手に対して、言いたいことをグッとのみ込むってことではないのです。むしろ逆です。
言っていいんです。
自分は何が許せないのか、自分は何が嫌だったのか、自分は何をわかってもらいたいのか、自分は何を伝えたかったのか…。
仕事・人間関係どうしても許せない人がいるときに読む本 [ 心屋仁之助 ] P.161
逆にそれをしなければ、「許せない」の気持ちはたまっていくばかりです。
まさに、私の言いたいことを代弁してくれているようでした。
実際にやってみた。
先日、やはりイラッと来たことがあったので、大人の言い方で、言ってみることにしました。
しかし、言ってみた後で、期待した返事はありませんでした。
というより、何も返ってきませんでした。
仕事・人間関係どうしても許せない人がいるときに読む本 [ 心屋仁之助 ] P.162
相手からはあなたが求めている答えは得られないかもしれません。
でも、何も言わずに我慢しているときより、「許せない」の気持ちは軽くなって行くはずです。
仕事・人間関係どうしても許せない人がいるときに読む本 [ 心屋仁之助 ] P.164
そうやって自分の思いをオープンにして自己開示することで、はじめてコミュニケーションが動き出すのですから。
でも、たしかに、何も言わないよりは、不満である旨(大人の言い方で)伝えることにより、不満は少し減ったような気がしました。
その結果、違うということがはっきりした
そうした結果、
仕事・人間関係どうしても許せない人がいるときに読む本 [ 心屋仁之助 ] P.185
「悟る(覚る)」というのは、もしかすると、「いいもの」も、「嫌なもの」も、両方逃げずに受け取ると決めることなのかな、ということ。
そして「あの人」と「私」は「違うんだな」とわかること
その悩みの対象者と私は違うんだな とある種冷静な境地に至れました。
言うことを言わないと、単なる勘違いなのかもしれないですが、言いたいことを言っても、尚何も反応してくれないということは、価値観が100%違うということが証明されたというわけです。
なので、そういう捉え方ができるようになりました。
同じことをやっても違うこともあった
逆に、これも先日、同じ様に不満を(大人の言い方で)伝えた所、
素早く対応が帰ってきました。
「不快な思いをさせてすみませんでした。」と。
あ、返してくれる人は返してくれるんだな、としみじみ感じました。
その悩みの種だった人と私は、今回はすれ違ったけれども、根は同じだな と感じました。
そして、この時初めて、すっきり「許せる」と感じました。
許すことは現実を受け容れるだけでは厳しいと思う
やっぱり、許すためには、ある種の確認作業みたいなのが必要な気がしました。
ポジティブ心理学の言う、「現実は自分の捉え方で決まる!」というもの
成功が約束される選択の法則 [ ショーン・エイカー ] P.6
客観的事実をどのように捉えるかは、本人が選ぶことができる。
は、もちろんそうだけど、だからといって何もせずに、自分の受け容れ方だけを変えて生きて行くってことはなかなか無理があると思えました。
生きるチカラ [ 植島啓司 ]P.113
だいたい大きな困難にぶちあたっている人に「前向きに」「ポジティブに」といっても、すぐに納得させることはできないだろう。気持ちの切り替えだけで物事がうまくいけば世話はない。
極端な話、オレオレ詐欺に引っかかっても、「悪いのは引っかかった私だし」とか解釈するようになりだしたら、それはそれで幸福な人生と呼べるのだろうか?
(本当にそう思い込めるのだとしたら、イライラする脳内物質はでなさそうだけど。)
仮説:まずは気持ちを伝えてみる。その後の反応をみて判断する。
不満を伝えるだけ伝えてみて、それでも動いてくれないなら諦める。
どのみち、相手は変わらないのだから、不満を伝えても伝えなくてもそういう相手とは今後積極的に関わって行く必要はないと思われます。
はじめての選択理論 P.82
私は自分だけを変えることができる
でも、似たような価値観を持っている人とすれ違っただけならば、きちんと返事をくれる。
ちゃんと対応してもらえれば、すっきり「許す」ことができる。
許すきっかけを与えてもらえる。そして、
こちらとしては、こうなれば今後もスムーズに人間関係をその人とやっていくことができる。
そもそも、相手に対して許せないと思えるのは、『きちんと対応してもらえれば、まだあなたと人間関係続けたいよ』ということが裏に(私の場合は)隠れていますので。
もちろん、そもそも言うも言わないも自由なのが前提。
不満を伝えて過ごすのもありだし、伝えないで過ごすのもあり。
違うのは結果ではなくて経過になるのかもしれません。
どのみち、不満ばかり言いたくなるような相手とは長く付き合えるわけないのですから。
ゆるく考えよう [ ちきりん ] P.206
※私の持ってるのは文庫版じゃないので、ページ数違うかも。
戦うか、受け容れるか。それによって変わるのは結果ではなく経過です。
だから勝ち目があるかどうかによって決めるのではなく、「戦う人生を送りたいか」どうかによって決めるべきです。
ゆるく考えよう [ ちきりん ] P.207
人生を生きるのは自分です。「戦うべき」も「受け入れるべき」もありません。理屈ではなく、どういう人生を送りたいか、これからの時間をどう使いたいか、というシンプルな選択なのです。
本音を伝えるには、何を伝えればよいのか
そうと仮説がたてば、とりあえず次に不満が出たときにすることは、うまく本音を伝えることではないでしょうか?
大人の言い方で、以下の点を網羅できることが大事な気がします。
仕事・人間関係どうしても許せない人がいるときに読む本 [ 心屋仁之助 ] P.180
「どうしてそう思ったのか」
「どう受け取ってしまったのか」
「本当はどうしてほしかったのか」
それが本当の本音なのです。
この間あった、体験談
この間、ある二人の会話を聞いていて不思議に思ったことがありました。
AさんとBさんは、対面で仕事のシフト等について会話をしていたのですが、
Bさんは、やんわりと、角がたたないような感じのトーンで、だけど嫌がっている感じをきっちりとあらわしつつ
「それって、すごいイラつくのだけど」
とAさんに対して言いました。
Aさんはなんて答えるのだろうか?と思いましたが、なんとAさんは普通にスルーしました。
私の中の普通では「イラつくのだけど」と言われれば「そんなつもりはなかった、すみません」とでもいいそうな所でしたが、まさかのスルー。
Aさんとは完全に違うな と思えた一幕でした。