人を説得するるベストな方法の考察(1) 基本 7つの駒を使え!
今回からシリーズものとして、下記書籍の内容をまとめたりしていきたいと思います。
正直、一読しただけでは「使える知識」として全然入ってきませんでした。
ここでまとめ作業をしつつ、もう少し生きた知識にしたいと思いました。
最初に覚えておくこと・無理なことは無理
まず理解しなければならないことは、無理な時は無理!ということです。
私たちはエスパーではないのです。
まず理解しておかなければならないのは、こちらの頼み事を相手がある程度やりたいと望まなければ、やらせることはできないという点です。
…略…
相手を完全にコントロールすることはできません。
人にヤル気を出させる作戦・将棋の駒は大きく7種類ある
人にヤル気を出させる要因は次の7つです。
説得とヤル気の科学 [ スーザン・ワインチェンク ]P3〜4
●帰属意識
●習慣
●物語の力
●アメとムチ
●本能
●熟達願望
●心の錯覚
これらを用いるのですが、用いるのに戦術が必要です。
いうなれば、上記7つは、将棋の駒。
駒の動き方を知っただけでは、あまり良い勝負はできません。
駒の動きを知ったうえでそれを使う作戦を練る。2つのことを考えるべし
必要なのは次の2つです。
説得とヤル気の科学 [ スーザン・ワインチェンク ] P212
●対象となる状況に特に有効な動因を見極める
●その動因を利用するためのストラテジーを決める
つまり、
(1)どの駒が相手に一番有効に効くのか?
→相手はどんな人なのか?
(2)その駒を使うための作戦を練る
→いきなり桂馬を有効なポイントに配置することはできない。周りの歩とかをうまくどかしてから、桂馬を有効ポイントまで配置する必要がある。そのための作戦を練る
ってところでしょうか。
まあ、ぶっちゃけ、(1)(2)を見極めるのが難しいのだと思います。
それぞれの駒の動き自体は、覚えるだけなので、それだけのことです。
作戦を考えるうえでコツとなる考え方は5つある
(2)の作戦を練る時のコツは次の5点です。
説得とヤル気の科学 [ スーザン・ワインチェンク ]P212〜214
複数の動因を組み合わせても良い
…略…
もっとも効果の大きそうな動因を選ぶ
…略…
出来る限り対象者に合ったものを。
…略…
長期にわたって言動を修正したい場合と、短期間で自動的な反応を引き出したい場合とで、それぞれに特に有効な動因を見定める
…略…
目標の言動を対象者が進んでしたいと思うように仕向ける
要するに
(1)複数種類の駒で攻めて良い(角と飛車ダブルでいってよし)
(2)一番効きそうな駒を選ぶ(飛車と香車なら飛車)
(3)相手に合わせて考える(相手の戦略に合わせてこちらも変える)
(4)長期戦で行くのか、短期戦でいくのかも考えて戦略を決める
(5)相手が自分で選択してるんだと思わせる
ってところですね。
とりあえず今日はここまでですね。
まとめのまとめ
- いくら心理学でも無理なものは無理な時がある
- 7種類の駒がある
●帰属意識
●習慣
●物語の力
●アメとムチ
●本能
●熟達願望
●心の錯覚
- 2つの観点で駒を使う戦略を練る
●対象となる状況に特に有効な動因を見極める
●その動因を利用するためのストラテジーを決める
- 5つの観点に注意して戦略を練る
●複数の動因を組み合わせても良い
●もっとも効果の大きそうな動因を選ぶ
●出来る限り対象者に合ったものを。
●長期にわたって言動を修正したい場合と、短期間で自動的な反応を引き出したい場合とで、それぞれに特に有効な動因を見定める
●目標の言動を対象者が進んでしたいと思うように仕向ける