人生を楽しむためには、目標を達成してはいけない。その理由はこれだ。
今日の話では、人生の過程を楽しもうよ ということを主張したいと思います。
ちょっと長くなるけど、それを言い表すのに、これはすばらしいなと思うのがあったので、記載します。
これは、後述しますがポジティブ心理学の最善主義にもつながる話だと思いました。
HUNTER×HUNTER(32) [ 冨樫義博 ] 338話 樹上より
「ねえ ジン 聞いていい?」
「ジンが欲しいものって何?」
「ん~~~目の前にないものだな」
「オレがハンターになろうと思ったのは当時オレが行きたかった場所に入るのにハンターが一番現実的だったからだ」
「その場所はある王族の埋葬施設とされてたんだが一切口外しない事を条件に信頼に足る団体しかも自費での調査しか許されない状態だった」
「実質そりゃ調査できないって話だ」
「見返りも業績も求めず大金をつぎ込める奴なんてまずいない」
「オレは逆にチャンスだと思った」
「プロハンターって信頼を得れば金は何とかなるからな」
「15の時に特定非営利活動法人を設立して王墓の調査と修繕を行った」
「その前の証を取得してからの2年はずっとネットで考古学マニアのサイトやブログ巡りさ」
「金も名誉もいらないから ただ真実を知りたいって変わり者でさらに口が固くて信頼できる連中が法人設立の為10人位必要だったからな」
「オレはいつも現在オレが必要としてるものを追ってる」
「実はその先にある 本当にほしいもの なんてどうでもいいくらいにな」
「わかんねーか んじゃ もう少し話すか・・・」
「ネットで知り合ってオフ会で意気投合したそいつらは皆オレより年上で
普通の会社員や院生やフリーターだったりした」
「オレの素性と計画を打ち明けたら連中は法人設立に関わる雑事を進んで熟しなけなしの生活費から寄付までくれた」
「念願叶って王墓の中に足を踏み入れたときオレが一番嬉しかったのはずっと願ってた王墓の真実を目の当たりにした事じゃなく一緒に中へ入った連中と顔を見合わせて握手した瞬間だった」
「そいつらは今も無償で役員をしながらオレに生きた情報をくれる
この連中と比べたら王墓の真実はただのおまけさ」
「大切なのものはほしいものより先に来た」
HUNTER×HUNTER(32) [ 冨樫義博 ] 339話 静寂より
「出発するまでだけで最低4つある」
「許可 手段 資格 契約」
「オレはまだこの中の1つも手に入れてない だが別に急いでいない」
「道中を楽しんでる最中だ。だからもし、お前の行き先が将来オレと重なるようなら道草を楽しめ 大いにな」
「ほしいものより大切なものがきっとそっちにころがってる」
これ↑って、これ↓と同じことを言ってるでしょ?
上の話をもう少しわかりやすくしたのが下の話だと思う。
マグロ船で学んだ人生哲学 [ 齊藤正明 ] P.27〜29
失敗は避けられないのが現実。
それが最善主義者の考えること。
だから、目標の成功や失敗にこだわりすぎちゃうと人生の大事なことを見失うかもしれない。
最善主義が道を拓く [ タル・ベン・シャハー ] P.33、34
<最善主義者>は現実に根ざしています。
成功への旅がスムーズな直線でないことが往々にしてあり、障害物にぶつかって回り道をしなければならなくなるのが、むしろ当たり前であることを、<最善主義者>は受け入れます。
…略…
<最善主義者>も失敗するのは嫌いですが、失敗から学ぶことによってしか成功に到達できないのだということを理解しています。
…略…
「コースからはずれるのは必ずしも悪いわけではなく、そうしなければ分からないような選択や教訓をもたらしてもくれる」
…略…
<最善主義者>にとって失敗はフィードバックを受ける機会
一方<最善主義者>は人生をあるがままに見ます。
失敗を人生につきものとして受け入れるのとちょうど同じように、つらい思い(と楽しい思い)を、生きていれば必ず味わうものとして受け入れます。
あなたの欲しいものは、ほんとうにその目標を達成しなければいけないのだろうか?
目標は、ないとつまらないけど、あくまで人生を楽しむためのツールでしかないのではないか?