人を説得するるベストな方法の考察(3) 作戦 短期と長期でわける
本日も考察を続けましょう。
相手の情報を仕入れた次はどうするか?
今度はこの部分です。
説得とヤル気の科学 [ スーザン・ワインチェンク ] P.212
●その動因を利用するためのストラテジーを決める
(2)その駒を使うための作戦を練る
→いきなり桂馬を有効なポイントに配置することはできない。周りの歩とかをうまくどかしてから、桂馬を有効ポイントまで配置する必要がある。そのための作戦を練る
前回で、一応相手の情報を仕入れました。
敵の情報を得たと言うことです。
では今度はそれに基づいて作戦を練ります。
きっと作戦は無限のパターンが考えられますが、まずはパターン化してしまうのが良い気がしました。
相手にカスタマイズして作戦を立てるのは、パターンを身につけてからそれをアレンジという形が望ましいでしょう。
作戦を考える
なので、まずはその作戦パターンを考えて行きます。
先日のコツから抜粋すると、
説得とヤル気の科学 [ スーザン・ワインチェンク ]P.212〜214
長期にわたって言動を修正したい場合と、短期間で自動的な反応を引き出したい場合とで、それぞれに特に有効な動因を見定める
要するに
(4)長期戦で行くのか、短期戦でいくのかも考えて戦略を決める
まずは、これでしょう。
これは、何をしたいかで100%分岐できます。
・今手伝ってほしいのか
・将来的にそうなるようにしてほしいのか。
丁度フジテレビで売上げ低下中の店の店長の奮闘を取り上げた番組を見ていて感じました。
シビアだわ。どの職業も。パン屋もラーメン屋でさえも。営業面もあるし、技術面もどの職業でもあると感じさせる。やっぱり幸福を初めに目指した行動をとらないとダメだなと実感させるに十分の良い番組。// めざせブービー! - フジテレビ http://t.co/MQm04zxQGC
— best_wishes (@Im_Kuta_Kuta) December 29, 2014
売上げの低下で、店員(同僚)があまり店長を手伝ってくれません。
色々な理由があるのですが、この場合店長はどちらかというと店員に対して、
・将来的に手伝ってほしい
と考えているに違いありません。
・今、店を掃除してくれ!
という単発の願いではなく
・将来的に売上げが上がる様に、皆考えて「ずーっと」仕事してくれ
と考えているはずです。
こういう場合は
・長期的な目標
で、今肩こってて、どうにかして揉んでもらいたいなとか思ってるときに
・短期的な目標
としてうまくお願いするコツが求められる場合の2パターンですね。
実際に分類してみる
これは、即座に分けられると思います。
それぞれの場合に適した動因はなんでしょうか?
どちらかといえば、という前提付きですが、以下に分類してみようと思います。
●帰属意識
→長期的
会社のためにがんばってくれとか言われると、長い目でみて動いたりしやすくなりそうなので。
●習慣
→長期的
習慣は身につければずっとやるので、まちがいなく長期的でしょう。
●物語の力
→短期的
ぶれない自分を望む力を使うので、短期向きかなと。正直者と言っていた人に、その場で嘘発見機つけていいたくない本音を聞けば正直に答えるかもしれませんが、(嘘つきと思われたくないので。)
しかし、長い目で見れば、人間なんて矛盾の固まりです。一生守るよ!といって結婚するけど、離婚率も高いでしょう?やはり、こういう要素は短期に向いてるのではないかと。
●アメとムチ
→短期的
これは報酬を与えると言うことなので、まちがいなく短期的な目標に効果がありそうです。
●本能
→短期的
男が美人を見かけるとそっちになびいたりしてしまうような本能に訴える訳ですが、美人がちょっとした頼みをお願いされるなら、男もついつい無条件に引き受けるかもしれませんが、それが、500万貸してくれとかだったら、さすがに本能といえども考えるでしょう。
●熟達願望
→長期的
ゲームがうまくなりたい!とかのヤル気は、すぐには衰えるものではありません。なので長期的かと。
●心の錯覚
→短期的
そうなったと感じさせたりするテクニックなので、冷静に捉えられると無効になる可能性もあります。なので短期向き。
ですね。
ということで
まとめ
短期
- 物語
- アメとムチ
- 本能
- 心の錯覚
長期
- 帰属意識
- 習慣
- 熟達願望
ということです。
過去分
人を説得するるベストな方法の考察(1) 基本 7つの駒を使え!