あなたは幸せを定義できるようになる→幸福!幸福学名著「HAPPIER」レビュー
本日はこちら!
ポジティブ心理学の天才 タル・ベン・シャハー著
クタクタの大好きな「タル・ベン・シャハー」著の本です。
これで、タルさん(って呼んだら良いのか?)の作品はご紹介するのは3作品目です。
過去の作品はこちら!
いずれの作品もすばらしく、甲乙付けがたしですが、本作の一番画期的だなーと思えた所は、幸せを「定義している」と言う所です。
何か目標を達成する場合に、それがどういう物か知らないと、なかなか達成できません。
例えばハンバーガー
例えば、「ハンバーガーを作る」だったら、「ハンバーガーとは何か?」がわからないと、作った後に、「これってハンバーガーって呼べるの?」となってしまいます。
例えばサッカー
「サッカー強国日本を作る!」と言ったとしても、「サッカーが強い」ってのがどういうことか、キチンと決めないとそこへ向かうことができません。
もし、ワールドカップで10位になることが「強い」の定義なら、その為の作戦を練ることは可能でしょう。
しかし、サッカー人口を増やしてまずは100万人の小学生がサッカーをやっている。そんな国こそ強いんだ!となれば、作戦が全く変わって来てしまいます。
定義することの大事さ
このように、目指している物を定義できなければ作戦は立てられません。
幸せに関しては、定義するのは難しいことだと、それまで思っていました。
男のための自分探し [ 伊藤健太郎 ] P.16、17
どうすれば<幸せ>になれるのか?
…略…
一般に幸せだと思われているものではなく、「本当の幸福」とは何かを尋ねているのだとすれば、その深さは無限です。
…略…
「幸せ」という言葉が何を指すか、知らない人はないでしょう。あの「ほんわか気分」のことです。これでは定義になりませんが、定義することなど不可能ですから、先に進みます。
このように、哲学者ですら「不可能」と言っていました。
それを本書では定義しています。
それがこれです。
私は幸せを「喜びと意義の同時体験」と定義するに至りました。
「喜び」はまさに「現在の利益」であり、私たちは、「未来の利益」をもたらしてくれる目標や活動に「意義」を見いだします。
ということは、これを使ってあなたも、我々も「幸せになるための作戦」を明確に立てられるということです。
しかも、定義があるので、達成したあとに「評価」できます。
それって、大事です。
定義なくして作戦なし
定義がなくても、作戦は立てられますが、大概のことは達成して暫くしたら幸福ではなくなってしまいます。
最高の映画を見ても、2時間もすればその余韻も冷めますよね?
しかし、定義があるので、それに基づいてあーだこーだいって、検証して、よりよい作戦を立てることができると思うのです。
映画ではなぜ幸せになれなかったのか?それは、現在の利益は多いが、未来の利益は少なかったからではないのか?と、こんな風に。
現実を見ている意見が凄い!
本書には、この幸せの定義(=正体)を言及するところから始まり、その考えに基づいて幸せになるためのヒントを教えてくれます。
さらに良い所を加えると、タルさんの本で凄い所は、どの本も現実を見ている所です。
幸せに生きるためにほとんどの人たちが利用可能な、いくつかの基本原則を紹介することにすぎません。これらの基本原則は、明らかに、幸せに生きるための万能薬ではありません。
…略…
この本で示されているアイディアを、紛争地域に住む人々や、政治的抑圧に直面している人々、あるいは極端な貧困にあえいでいる人々などが受け入れて実行し始めることは、おそらく困難なことでしょう。
こんな風に。
これさえやれば幸せだ!とだけ謳っている物より、よっぽど信頼できると思いませんか?