予想通りに不合理 レビュー
タイトル:予想通りに不合理:行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」
著者:ダンアリエリー
行動経済学の傑作です。
お金と感情と意思決定の白熱教室の続きであると考えてほぼ問題ないと思います。
行動経済学好きなら絶対買いです。
書体は、つらつらと説明して行く感じなので、あまりまとまって書いてはいないです。
しかし、その分ストーリー的に語られるので読んでて面白さがあるかもしれません。
結構文章が長い感じですが。
この本で良かった部分をちょっと引用&自分なりの解説をしてみるので、これにビビッと来たら是非購入してみてください。
予想どおりに不合理 [ ダン・アリエリー ] 9章 扉をあけておく(ページ数不明。電子書籍で購入したので。)
あちらこちらへとめまぐるしく動き回るのは、ストレスになるだけではなく、不経済だということだ。
失うと思うだけで耐えられず、選択の扉が閉じるのを防ぐためにできることならなんでもしたいというわけだ。
私たちに必要なのは、いくつかの扉を意図的に閉じることだ。
わたしたちは、扉をあけておきたいという不合理な衝動を抱えている。
忘れていたのは「決断しないことによる影響」を考えに入れることだ。
「扉」というのは、選択肢という意味だ。
例えば
例えば、私は携帯電話で電話帳に就職活動をしていた頃に交換した就活仲間の連絡先が未だに消せずに入っている。
1度も連絡等していないのに、高校の友達の連絡先も入っている。
これは「扉をあけておきたいという不合理な衝動」なのではなかろうか。
携帯の連絡先なら、別段影響はないかもしれないけど、でもよく考えたら害はあるのかもしれない。
facebookでも100人友達がいるけど、実際に付き合いがあるのは5人かもしれない。
これも同様で、なかなか「使わない人」との連絡を切れない。
でも、もし友達登録してる人が5人くらいしか実際いないなら、その人たちに向けて集中的にエネルギーも使えるだろう。
100人登録されててもそれは一緒じゃない?と思われるかもしれないが、 実際に5人しかいないのと、100人いるのとでは一人あたりの思い入れも絶対変わって来ると思う。
んで
だから登録は減らした方が良い とか、使わない選択肢は極力なくした方がよい って安易な結論とも限らないが、本書ではそういう人間に事実としてある傾向を明かしてくれている。
それはやはり、知ってるのと知らないのとでは人生全然変わって来ると思う。
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