生きるチカラ レビュー
タイトル:生きるチカラ
著者:植島 啓司
本日はコチラ!
この本もまた、「仕事が辛い時に読む本 四天王」の一つです。
(と言ってって、もう4つになってしまいました…。全然まだあるのですが。)
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過去に紹介した 私の仕事が辛い時に読む本リスト
・必ず最善の答えが見つかる クリエイティブチョイス レビュー
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この本はどちらかというと、仕事よりも決断に迷ったとき読む感じです。
その意味で、「クリエイティブチョイス」と似ている感じです。
ただ、あちらは論理的に考えて結論を出すのに対し、
本書は決断内容をどう受け止めるか という視点を大事にしている気がします。
この本で一番印象に残っている、何度も読み返す場所はここです。
(一部意訳・省略して引用)
「(サッカー選手のカズに)『(中略)不安はないですか?(中略)結果を残せなかったらどうしよう、というような・・・』(と聞いて彼は次の様に答えている)」
「最近、何が成功で、何が失敗なのか、と考える事があるんだ。
試合に出てゴールを決められれば成功で、試合にでられなければ失敗なのか・・・と。
(中略)
例えばイタリアリーグで二十点入れれば成功かもしれないが、苦しんで三、四点ゴールを
決められればそれも成功に値する物ではないのか、と。
(中略)
僕は今、検討も付かない先のことで、「成功」と「失敗」を思い悩んだりしてはいない。
自分がポジティブになって全てを受け入れられれば、成功じゃないかと自分では
思っている。」
恋愛でも就職でも、なんでも当てはめられそうな言葉だ。
恋愛なら、周りがどんなに反対する相手と結婚するようなときに、「でも自分が良いと思った」という理由だけで、十分なんじゃないのか みたいな考えになる。
就職なら、すぐにつぶれそうな企業に入るかもしれないが、「自分がやりたいことはそこにある!」とか、「たいした仕事はできないが、のんびり楽にお金を稼ぎ、余暇に情熱を注ぐのが俺の人生だからこの会社だ!」とか思えれば 良いんじゃないか と思える。
良いんじゃないか とは それが「成功」なんだと思う。
結果じゃなくて、そうやって前向きに捉えられることそのものが成功なんじゃないかと。
本当にそれでいいのか とうじうじ悩んだりしてしまうこと、それ自体が「失敗」なん
じゃないかと。
結果じゃなくて、プロセスを楽しめているのが「成功」なんじゃないかと
(これは私の好きなちきりんの日記にも書いてあった。
ただ、それって同じことなんじゃないかと思う。)
そーんな感じの思考をさせてくれる本です。
どちらかというと、「起きた事の捉え方を前向きにしよう」という感じのメッセージを
やや感じる本ですが、読めば読む程、深いなと感じる一冊です。
総合判定:★★★★★ (5点中)